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グルー治療について

痛みが少なく神経損傷の合併症がない静脈瘤を防ぐ治療法

グルー治療とはシアノアクリレートという一種の瞬間接着剤により静脈瘤を塞ぐ治療法で、海外ではすでに10年ほど前から下肢静脈瘤に対して行われている治療法です。

レーザーによる熱の発生や治療を行う静脈周囲への麻酔(TLA麻酔)が必要ないため、従来のレーザー治療に比べて痛みが非常に少なく、また神経損傷の合併症がないことが特徴です。

当院の治療は全て保険診療です。

グルー治療の器具

グルー治療の流れ

  1. 皮膚に少量の局所麻酔をしてカテーテルを挿入

    皮膚に少量の局所麻酔をしてカテーテルを挿入
  2. 血管内に接着剤を注入する

    血管内に接着剤を注入する
  3. 表面から血管を圧迫する

    表面から血管を圧迫する
  4. 逆流血管の閉塞を確認

    逆流血管の閉塞を確認
  5. 止血をして終了。
    治療時間は約15分で、すぐに普段の生活ができます。

    治療後の足の様子
接着剤で閉塞する様子

グルー治療のメリット・デメリット

メリット

グルー治療の一番の利点は非常に痛みが少ない治療という事です。ふくらはぎの皮膚に少量の局所麻酔を1回行うだけで治療ができ、治療中に痛みを感じる事もほぼありません。もちろん局所麻酔での治療なので治療直後から運動や仕事を行って頂けます。

またグルー治療では熱が発生しないので血栓症を起こしにくく、治療後に弾性ストッキングを履く必要性がかなり少なくなるのも利点です。

当院では1.7mm(5Fr)と非常に細いカテーテルでの治療を行ってますので、通常行われるグルー治療よりも更に痛みが少ないことが特徴です。

デメリット

グルー治療の欠点はシアノアクリレートという薬剤を使用する為、治療をした足の皮膚に発赤や痒みなどのアレルギー症状(遅延性アレルギー反応)が概ね7%前後の患者に認められる事です。 アレルギー症状の殆どは一時的なもので1週間ほどで自然に治まりますが、まれに抗アレルギー薬を1ヶ月ほど服用してもらうケースもあります。

グルー治療の成績

新しい治療法なので10年以上の長期成績の報告はありませんが、5年後の治療成績では従来のレーザー治療、ラジオ波治療と比較して治療成績に差は無いことがわかっています。

体内のグルーはゆっくりですが少しずつ吸収され、また発がん性もありません。

5年後の治療成績 グルー治療91.4% ラジオは治療85.2%

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TEL : 075-748-1292  
FAX : 075-748-1293

  

エコー検査

静脈の診断を行います。ゼリーをつけて皮膚の上から血管に異常が無いか診断をします。エコー検査は痛みも無く優れた検査法です。当院では全ての患者様のエコー検査は直接院長が行います。

所要時間: 10分程

  

圧迫療法

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弾性ストッキングによる保存的治療で、下肢を圧迫することで静脈の逆流を減少させ、静脈瘤の進行を予防する効果が期待出来ます。

ただし、効果はストッキングの着用時しかありませんので、効果は患者様の習慣に依存してしまいます。
患者様の反応としては「上手く履けない」「履くのに時間がかかる」「夏場は暑いので無理」「おしゃれじゃない」など確かに継続は楽ではないようです。

  

硬化療法

ポリドカスクレロールという硬化剤を細い注射針で気になる血管に注射して固めてしまいます。クモの巣状や網目状静脈瘤への治療法で、美容外科などでは皮膚からレーザーをあてる方法もありますが、皮膚からのレーザー照射では一部深いところを走行している血管には効果がありませんので、当院では硬化療法を行っています。

所要時間: 5分程

治療効果を高めるため、術後24時間は弾性ストッキングの着用をする場合があります。

  

レーザー治療

大伏在静脈、小伏在静脈といった静脈瘤の主原因となる血管をレーザーで閉塞させる治療です。皮膚切開をせずに局所麻酔で日帰り治療ができ、患者様にはもっとも負担の少ない方法です。

他にストリッピング術や、高位結紮術という方法もありますが、平成26年より波長1470nmの最新のレーザー治療が保険診療で受けられるようになりましたので、手術の侵襲度や再発率の問題から今後これらの方法は最小限になってくるものと思われます。

治療はTLA麻酔という局所麻酔をレーザーで焼く血管周囲に十分行い、レーザーカテーテルで血管を焼いて閉塞していきます。
皮膚も切開しませんので歩いて帰宅して頂きます。

所要時間: 20分程

瘤が大きい場合は治療効果を高めるため術後5日ほど弾性ストッキングの着用をお願いすることがあります。

  

治療後の経過

一般的な治療後の経過で、あくまでも目安です。患者様の病状によって経過は異なります。

  • 治療当日

    • ・ご自身で歩いて、電車に乗って帰宅できます。
    • ・治療による運動制限はありません。
    • ・自転車に乗ったり、車の運転も問題ありません。
    • ・包帯と弾性ストッキングで歩きにくく感じますが、普段通りの生活が送れます。
  • 治療翌日

    • ・来院して圧迫テープを外します。
    • ・超音波検査をして、静脈がきちんと塞がっているか確認します。
    • ・シャワーを浴びることができるようになります。
    • ・レーザー治療のみを受けられた方は入浴もできます。
  • 治療後2〜3日

    • ・立ち上がったり、階段を登るときに、太ももに軽い違和感やつっぱりを感じる事がありますが、運動は問題なく出来ます。
  • 治療後1週間

    • ・治療後2回目の診察があります。
    • ・ふくらはぎの残った静脈瘤が固まってしこりが触れる場合があります。時間とともに縮小していきます。
  • 治療後1ヶ月

    ・治療後3回目の診察があります。


  

ご紹介の先生方・医療機関様へ

ご紹介頂いた先生方、患者様に安心して相談して頂けるようにスタッフ一同最善の対応をさせて頂きます。ご相談、ご紹介に関しては当日でも構いません、下肢静脈瘤の治療は保健診療の出来る最新の1470nmのレーザー機器(ELVeSレーザー)を導入しております。
980nmのレーザー機器と比較しますと出血や疼痛の合併症はおよそ1/10に低下しており、患者様への肉体的負担、経済的負担も低いものとなっております。また当院は出来るだけ血管を温存する治療方針ですので安心してご紹介下さい。

また、当院では動脈硬化リスク(高血圧症、高脂血症、糖尿病、喫煙など)の高い患者様に対して、心臓、血管疾患のスクリーニングを積極的におこなっております。流れとしては問診後、心電図、心エコー、ABI、頸部血管エコーを行い、その場で患者様へ説明し、ご紹介頂いた先生には診断コメントを添えた形式でレポートをお送りします。フォローの患者様で1度心臓や血管疾患の評価をしておきたい等、先生方の診療の一助になればと考えております、お役立て頂ければ幸いです。

  

採用情報

  • 受付・診療補助

    給与 パート:時給1,000円
    正職員:17万円〜
  • 臨床検査技師

    給与 パート:時給1,500円
    正職員:23万円〜
  • 看護師

    給与 パート:時給1,500円
    正職員:23万円〜

ご希望の方は、診療時間内に下記電話番号へお問い合わせください。
クリニック代表:075-748-1292(事務部長山本)

  

薬を減らしていく医療について

動脈硬化のリスクとなる高血圧・高脂血症・糖尿病など生活習慣病のコントロール、心臓や血管の病気の予防・診断、治療後のフォローなど診察する病気は多岐にわたりますが、当院が提案したいのは患者様と共に、上手に薬を減らすことです。薬の中には急に止めてしまうことで問題を起こしたり、患者様により止められない薬もある為、自己判断は危険です。

しかし、病気の原因を正確に診断したり、日常生活と薬のバランスを考えてあげるだけで止められる薬もあり、その際薬を止めていくのにもコツがあります。例えば高血圧や高脂血症、糖尿病といった生活習慣病は日常の生活リズムと密接に関わっています。就寝時間が遅い、睡眠時間が少ない、忙しく食事も不摂生である等、生活リズムが悪い為に血圧が高くなったり、また体の代謝が悪くなり高脂血症や糖尿病を生じやすくなります。
夜いびきを指摘される睡眠時無呼吸や、ホルモン異常などの内分泌疾患も一因になることがあります。

自身の生活習慣と病気がどれくらい関わっているのかも解らず、薬を続けていくことも大変ですし、また生活の全てを規則正しくといってもなかなか難しいものがあります。当院の考えは生活習慣を患者様と共に理解した上で、患者様それぞれに合った薬、生活習慣のバランスを患者様と共に考えていくスタイルです。

生活習慣病や心臓・血管の病気が心配な方、服用中の薬を減らしたいとお考えの方は是非ご相談ください。